金融商品取引法に際して
ムハマド・ユヌス氏をご存知の方は多いと思います。
昨年、ノーベル平和賞を受賞したバングラデッシュの経済学者です。
マイクロクレジットと呼ばれる貧困層を対象とした融資事業を考え出し、グラミン銀行を創設し、現在総裁を務めています。グラミンとは「村落」を意味するベンガル語で、世界最貧国の一つであるバングラデッシュで農村の女性や貧困層の自立を目指すことに由来する名前です。
ユヌス氏は、どんな人でも融資を受ける権利がありそれは基本的人権の一つだと考え、マイクロクレジットを事業化しました。そして、グラミン銀行は壮大な「使命」を掲げています。それは「貧困なき世界をつくる(2050年までには貧困と言われる人が一人もいなくなる)」です。
こうした高い使命感に共鳴して、現在ではアメリカ、ヨーロッパなど世界60ケ国以上に、このマイクロクレジットが広がっているといわれています。
日本も旧来型の不動産担保中心、貸し手中心の金融について、ブレークスルー思考が必要なのではと考えています。
本来金融とは、お金を融通することと書きます。金融の担い手は銀行、証券、保険会社等ですが、最近の金融は多様化、高度化、グローバル化してきているため、処々のトラブルが発生してきています。こうした背景から、この9月30日に新しく金融商品取引法が施行されました。
貯蓄から投資へ、他者依存から自己責任へと時代背景が変化しているとはいえ、投資家保護の立場からこの金融商品取引法が果たす役割は大きいものです。
私達はユヌス氏のような高い使命感は持ち合わせていませんが、お客様満足度の最大化を実現する立場から、金融については旧来型から脱皮した借り手の立場に立った金融事業を事業化したいと考えています。
