石渡宏道のひとりごと 代表コラム

石渡宏道のひとりごと 代表コラム

組織の品格

耐震偽造問題で住宅の安全性が叫ばれて世の中を震撼とさせましたが、その後、食品の産地偽造、賞味期限改ざん事件が相次いでいます。

表示された事実がどこまで真実なのか国民は疑惑や不安を抱き、その戸惑いは隠せません。今、企業にはコンプライアンス、企業の社会的責任(CSR)、内部統制等の要求が突きつけられていますが、何故このような不祥事が多発するのか、その理由を考察してみます。

一つには、コンプライアンス等で今まで水面下にあった事実が表面化せざるを得ない世の中になってきたことが挙げられます。
すなわち、法的規制が厳しくなってきたことにより、真実が隠し切れない状況になってきたのでしょう。

もう一つは、組織そのものの見方です。
個々の人は性善説、組織そのものは性悪説と仮説を立ててみましょう。組織を個々の集合体とすると、どうしても組織を性善説の延長線で見てしまいます。
もともと組織は不祥事、クレーム、事故を起こすものだという性悪説にたってみると、今の現象が理解しやすいと思います。車を運転していると事故はつきものという原理と同じく、企業経営は不祥事、事故が当たり前であるという論理です。
だから、しっかりルールを守らないと、市場から否定され、いずれ退場することになります。

コンプライアンスそのものであります。

しかし、経営者としては法令遵守していれば企業の社会的責任は果たせるでしょうが、私は、組織は自ら品格を持たなければならないと思っています。
それはしっかりとした理念、使命、コミュニケーション力の発揮、上等な価値観の醸成、金銭に換えられない共感できるものを持つ、働く仲間同士が尊敬できること、結果としてありがとうの連鎖があること等で、組織の品格が保たれるのではないでしょうか。

高い価値観を持った品格ある組織には不祥事、事故は最小限度に止まるのでないかと考えます。

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過去のコラム

更新月 タイトル
2010年7月 天使の歌声
2010年6月 リーダーシップの本質
2010年5月 仏師 石渡康運
2010年4月 トヨタの危機
2010年3月 増税議論と為政者の責任
2010年2月 日本航空
2010年1月 新春にあたり
2009年12月 平成維新
2009年11月 モラトリアム
2009年10月 見える化
2009年9月 資産づくりを応援します
2009年8月 音楽の贈り物
2009年7月 朝礼で一日の活力を得る
2009年6月 横浜開港150周年
2009年5月 比叡山延暦寺
2009年4月 資産の運用、管理、保守
2009年3月 監査役の勇気
2009年2月 ヒトが財産
2009年1月 統合の思想
2008年12月 二兆円の定額給付
2008年11月 東アジアの時代
2008年10月 倒産
2008年9月 鶴見の歴史
2008年8月 偽装問題
2008年7月 学会
2008年6月 古都鎌倉
2008年5月 長寿社会の医療問題
2008年4月 熱い夏
2008年3月 地球温暖化問題
2008年2月 課題の解決
2008年1月 組織の品格
2007年12月 司馬温公の教え
2007年11月 自己革新と組織革新
2007年10月 金融商品取引法に際して
2007年9月 残暑お見舞い申し上げます ~2007年夏~
2007年8月 偽装事件から内部統制の必要性をみる
2007年7月 定年退職後 〜マネープランを立てる〜
2007年6月 2回目 定年退職後 〜セカンドライフの充実〜
2007年6月 企業の社会に対してその存在理由 〜CSRの取組み〜
2007年5月 今年の申告から特に気になったこと
2007年4月 横浜の活性化のために
2007年3月 寒中お見舞い申し上げます
2007年2月 昨年の流行語大賞
2007年1月 激動の2006年 そして2007年へ
2006年12月 横浜商工会議所の2号議員に就任しました
2006年11月 新会社法の私的見解
2006年10月 コンビニ業界のスクラップアンドビルドから学ぶ
2006年9月 残暑お見舞い申し上げます