石渡宏道のひとりごと 代表コラム

石渡宏道のひとりごと 代表コラム

偽装事件

BSE問題やウナギ、牛肉、野菜等産地偽装事件、餃子中毒事件等々によって、消費者の食品や食品業界に関する不信は募るばかりです。

BSE問題は、韓国で米国産牛肉輸入再開に対する抗議活動が激しく行われ、大統領の支持率も急降下しています。そればかりか、関係閣僚の更迭までに発展してきています。

産地偽造問題では、企業の存続そのものが消費者の意思により市場から撤退させられています。

餃子中毒事件は、原因が不明のまま中国との国際問題にまで波及してきています。

これらの現象は、消費者の力が増大し食品そのものが、ただ口に入るだけのものではなく、安全・安心の欲求から叫ばれているからだと推察します。

このところ、食品の偽装問題ばかりでなく、教育の偽装問題も大きくクローズアップされています。
私も若いひと時、教員を夢見たことがあります。たまたま教員の裏側を見る機会があり、若い純粋な青年としては幻滅を感じ、教員になる夢を放棄した経緯があるからこそ、この教員不正資格取得問題は腹立たしいものを感じます。

食品問題は非常に重要ではあるが、私見では、この教育問題の方がはるかに大きな事件だと思います。

将来の国の財産である子供たちに、教師が“ズル”を教えては断固としてならないのであります。閉鎖された特権社会の教育界の再構築を強く望みます。

また、会計業界でも偽装問題が大きな課題として取り上げられています。
これは営利企業の経営実態を偽装して虚偽の決算報告書を作成し関係機関に提出する、いわゆる粉飾決算のことです。

古くはアメリカの巨大企業であったエンロン、日本ではカネボウが粉飾決算で倒産しました。粉飾イコール倒産企業の等式が証明される所以です。

粉飾決算をした企業が信用を失い市場から消滅するのは当然のことですが、最近はその企業の粉飾に関わった関係者がステークホルダー(利害関係者)から訴えられるケースが多くなってきています。
特に中小企業の場合の粉飾決算は、銀行融資を容易にするためや、建設業の場合の入札資格を取得するためであることがほとんどです。いずれにしても、粉飾決算は事実を隠蔽し、実態より良く見せることを目的とするものです。

これは経営者個人のプライドや見栄などの性格的要因に起因することが多く、まさに経営者の資質が問われています。

よって、会計の偽装も食品偽装や教育偽装問題と同じく、社会から糾弾されることには変わりがないことを自覚しなければなりません。

前へ

過去のコラム

更新月 タイトル
2010年7月 天使の歌声
2010年6月 リーダーシップの本質
2010年5月 仏師 石渡康運
2010年4月 トヨタの危機
2010年3月 増税議論と為政者の責任
2010年2月 日本航空
2010年1月 新春にあたり
2009年12月 平成維新
2009年11月 モラトリアム
2009年10月 見える化
2009年9月 資産づくりを応援します
2009年8月 音楽の贈り物
2009年7月 朝礼で一日の活力を得る
2009年6月 横浜開港150周年
2009年5月 比叡山延暦寺
2009年4月 資産の運用、管理、保守
2009年3月 監査役の勇気
2009年2月 ヒトが財産
2009年1月 統合の思想
2008年12月 二兆円の定額給付
2008年11月 東アジアの時代
2008年10月 倒産
2008年9月 鶴見の歴史
2008年8月 偽装問題
2008年7月 学会
2008年6月 古都鎌倉
2008年5月 長寿社会の医療問題
2008年4月 熱い夏
2008年3月 地球温暖化問題
2008年2月 課題の解決
2008年1月 組織の品格
2007年12月 司馬温公の教え
2007年11月 自己革新と組織革新
2007年10月 金融商品取引法に際して
2007年9月 残暑お見舞い申し上げます ~2007年夏~
2007年8月 偽装事件から内部統制の必要性をみる
2007年7月 定年退職後 〜マネープランを立てる〜
2007年6月 2回目 定年退職後 〜セカンドライフの充実〜
2007年6月 企業の社会に対してその存在理由 〜CSRの取組み〜
2007年5月 今年の申告から特に気になったこと
2007年4月 横浜の活性化のために
2007年3月 寒中お見舞い申し上げます
2007年2月 昨年の流行語大賞
2007年1月 激動の2006年 そして2007年へ
2006年12月 横浜商工会議所の2号議員に就任しました
2006年11月 新会社法の私的見解
2006年10月 コンビニ業界のスクラップアンドビルドから学ぶ
2006年9月 残暑お見舞い申し上げます