石渡宏道のひとりごと 代表コラム
比叡山延暦寺
この4月、30数年ぶりに日本の三大霊山の一つ比叡山延暦寺を訪ねました。
京都市内の桜は殆ど散っていましたが、さすが山深い比叡山は三分咲きと、都会と修行の地との違いを桜から教えられました。
そもそも、比叡山延暦寺は奈良時代末期、最澄(後の伝教大師)により開かれ、天台宗の総本山として、また日本仏教の母山として確固たる地位を築いたお寺です。
今回も根本中堂をお参りしてきましたが、1200年以上もの間不滅の法灯を守り続けていることに感激し、歴史の重み、尊さを感じてきました。
平安時代から鎌倉時代の始めにかけて、法然、栄西、親鸞、道元、日蓮といった歴史上の人物で、各宗派の開祖たちがこの比叡山で学んでいます。
まさに日本仏教の母山と言われる所以であります。
最澄は中国に渡り、日本天台宗を開かれましたが、それ以前のかなり若い時に「願文」を作り厳しい修行に励んでいました。
「願文」の内容は難解なので語ることはできないのですが、この中で最澄は世の中の無常と人間のはかなさを自覚されています。
私が一番心をとめた言葉は、「因なくして果を得、この処りあることなく、善なくして苦を免がる、この処りあることなし。」と、因果の厳しさを述べ、だから生きているときに善いことをすることを惜しんではならないと教えられています。
私は予てから世の中に起きるすべての事象現象は偶然なるもの何もなし、すべてが必然・必要で起きるものと固く信じています。
原因があるからこそ良い結果も悪い結果もあるのです。
その原因をしっかり受け止め、その「元」が何であるかを真摯に受け止めることにより、良い結果を導きたいのです。この「元」が「歴史」なのではないかと思っています。
ドイツの宰相ビスマルクも「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ。」と言っています。
現在、未来は過去の歴史から学ぶことを比叡山で教えられました。
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