石渡宏道のひとりごと 代表コラム

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見える化

最近、電車に乗っていると、ドアの上に次の駅が大きく電光表示される車両が増えてきました。慣れない場所に行く場合、この表示が「安心感」を与えてくれます。
また、区役所や銀行に行くと窓口の順番待ちのカードを渡されます。自分があと何人待てば用が足せるかがこれでだいたい「わかる」ようになっています。

これらは今誰でも口にする「見える化」(可視化)の一つです。

もともと「見える化」はトヨタ生産方式を支える考え方の一つで、カイゼンやジャストイン・タイムなどと並びトヨタ自動車の強さを生み出す原動力とされています。
個人用ファイルや個人の頭の中にあるものは、他人は見ることができません。これを外部から見える形にすること、例えばプロジェクトの取り組み内容、計画、状況、結果等を可視化することで、問題点を顕在化し対策に取り組むことができます。

一昨年亡くなったピーター・ドラッカーは、「企業の目的は存続・成長である」と言っています。その為には情報を組織内に共有させ、課題・問題点を早期に発見し、効率化や改善に努めなければなりません。「見える化」が大きな武器になります。

私どもの事務所も決算の度にできるだけ図やグラフで「見える化」してきたつもりですが、さらに一歩深めて新たなシステムに取り組んでおります。
過去5年分の財務諸表のデータをもとに、「営業効率」「資本効率」「生産効率」「資産効率」「流動性」「成長性」「安全性」さらにこれらを統合した「企業力総合評価」を分析し、経営全体を「見える化」により支えていくお手伝いです。

「見える化」は自社のことが「わかる」ことです。わかった上で自己改善、組織改善を図ることです。

ところで、毎日見ている千円札の表と裏の絵は何でしょうか。意外と「わからない」ものです。それは千円札の形や色や大きさに関心、意識が低いからです。毎日経営している我々は自社のあるべき姿(形)や将来像(色)や規模(大きさ)に高い関心、意識を集中させなければ厳しい経済環境を乗り切ることができません。
見える化を推進し自社を「存続・成長」させて参りましょう。

過去のコラム

更新月 タイトル
2010年7月 天使の歌声
2010年6月 リーダーシップの本質
2010年5月 仏師 石渡康運
2010年4月 トヨタの危機
2010年3月 増税議論と為政者の責任
2010年2月 日本航空
2010年1月 新春にあたり
2009年12月 平成維新
2009年11月 モラトリアム
2009年10月 見える化
2009年9月 資産づくりを応援します
2009年8月 音楽の贈り物
2009年7月 朝礼で一日の活力を得る
2009年6月 横浜開港150周年
2009年5月 比叡山延暦寺
2009年4月 資産の運用、管理、保守
2009年3月 監査役の勇気
2009年2月 ヒトが財産
2009年1月 統合の思想
2008年12月 二兆円の定額給付
2008年11月 東アジアの時代
2008年10月 倒産
2008年9月 鶴見の歴史
2008年8月 偽装問題
2008年7月 学会
2008年6月 古都鎌倉
2008年5月 長寿社会の医療問題
2008年4月 熱い夏
2008年3月 地球温暖化問題
2008年2月 課題の解決
2008年1月 組織の品格
2007年12月 司馬温公の教え
2007年11月 自己革新と組織革新
2007年10月 金融商品取引法に際して
2007年9月 残暑お見舞い申し上げます ~2007年夏~
2007年8月 偽装事件から内部統制の必要性をみる
2007年7月 定年退職後 〜マネープランを立てる〜
2007年6月 2回目 定年退職後 〜セカンドライフの充実〜
2007年6月 企業の社会に対してその存在理由 〜CSRの取組み〜
2007年5月 今年の申告から特に気になったこと
2007年4月 横浜の活性化のために
2007年3月 寒中お見舞い申し上げます
2007年2月 昨年の流行語大賞
2007年1月 激動の2006年 そして2007年へ
2006年12月 横浜商工会議所の2号議員に就任しました
2006年11月 新会社法の私的見解
2006年10月 コンビニ業界のスクラップアンドビルドから学ぶ
2006年9月 残暑お見舞い申し上げます