石渡宏道のひとりごと 代表コラム

石渡宏道のひとりごと 代表コラム

増税議論と為政者の責任

民主党政権になって初めて財務相が消費税を含めた税制抜本改革に向けた論議をこの3月から開始すると表明しました。いよいよ責任政党としてアンタチャブルな増税に取り組まなければ日本国の財政は破綻することを感じてきている証だと思っています。

そもそも日本の税制は所得、資産、消費から税が構成されています。所得から生み出される法人税、所得税は経済不況から大幅な税収不足になっており、資産デフレから相続税、贈与税、固定資産税等も減収の一途です。加えて不況により一般消費者の消費の低迷から消費税も低迷しています。

今、日本の国家予算(支出)は約83兆円で、税収(収入)は約53兆円です。
差額は国債発行という借金で国は運営されています。いくら新政権が無駄の排除として事業仕分けしても、支出を抑えることができません。従って増税議論は避けて通れないのです。
10年先20年先の国の有様を真剣に考えるといつまでも赤字国債にすがり、孫子の代まで借金を残し、分不相応な予算(支出)を繰り返すわけにはいかないのです。

こんな時、時の総理大臣は親から毎月1500万円も贈与を受け、それを知らなかったと言い切っています。ばれたからあとから贈与税の期限後申告をすれば済まされる問題ではありません。
また、責任政党の幹事長が病気を理由に自分の預金を妻や子の名義にしていたことがわかりました。
名義を借りていて、贈与の意思はないとのことですが、もし発覚しなければ妻や子の名義のままであったかもしれません。

額に汗して懸命に働いている庶民や中小企業者は課税当局から、相当厳しい税務調査を受けています。
総理大臣や幹事長がこの有様では、納税意欲が減退するのは当たり前のことです。

時あたかも所得税贈与税の確定申告時期です。

私ども税理士の果たすべき社会的役割は、独立した公正な立場において、国民の納税義務の適正な実現を図ることであります。このミッションを真に実現させる為にも、国のトップの責任を問いたいものです。

過去のコラム

更新月 タイトル
2010年9月 税務調査シーズン
2010年8月 “財団法人”日本相撲協会
2010年7月 天使の歌声
2010年6月 リーダーシップの本質
2010年5月 仏師 石渡康運
2010年4月 トヨタの危機
2010年3月 増税議論と為政者の責任
2010年2月 日本航空
2010年1月 新春にあたり
2009年12月 平成維新
2009年11月 モラトリアム
2009年10月 見える化
2009年9月 資産づくりを応援します
2009年8月 音楽の贈り物
2009年7月 朝礼で一日の活力を得る
2009年6月 横浜開港150周年
2009年5月 比叡山延暦寺
2009年4月 資産の運用、管理、保守
2009年3月 監査役の勇気
2009年2月 ヒトが財産
2009年1月 統合の思想
2008年12月 二兆円の定額給付
2008年11月 東アジアの時代
2008年10月 倒産
2008年9月 鶴見の歴史
2008年8月 偽装問題
2008年7月 学会
2008年6月 古都鎌倉
2008年5月 長寿社会の医療問題
2008年4月 熱い夏
2008年3月 地球温暖化問題
2008年2月 課題の解決
2008年1月 組織の品格
2007年12月 司馬温公の教え
2007年11月 自己革新と組織革新
2007年10月 金融商品取引法に際して
2007年9月 残暑お見舞い申し上げます ~2007年夏~
2007年8月 偽装事件から内部統制の必要性をみる
2007年7月 定年退職後 〜マネープランを立てる〜
2007年6月 2回目 定年退職後 〜セカンドライフの充実〜
2007年6月 企業の社会に対してその存在理由 〜CSRの取組み〜
2007年5月 今年の申告から特に気になったこと
2007年4月 横浜の活性化のために
2007年3月 寒中お見舞い申し上げます
2007年2月 昨年の流行語大賞
2007年1月 激動の2006年 そして2007年へ
2006年12月 横浜商工会議所の2号議員に就任しました
2006年11月 新会社法の私的見解
2006年10月 コンビニ業界のスクラップアンドビルドから学ぶ
2006年9月 残暑お見舞い申し上げます