石渡宏道のひとりごと 代表コラム

石渡宏道のひとりごと 代表コラム

リーダーシップの本質

海の向こうのアメリカでは、国民の期待を一身に背負って「チェンジ(変革)」を掲げて大統領に就任したオバマ氏が、今精彩を欠いています。なぜなら、民主党の最優先事項である医療保険改革案を可決することができず、相変わらず高い失業率に見られるような雇用不安も解消されていません。
また、国外の課題ではイラク・アフガニスタンの問題、ギリシャの金融不安など、難問が山積しています。このような国内外の問題からアメリカの経済環境は好転の兆しがなかなか見えません。

同じく日本でも、景気の低迷、新卒の就職難、デフレ経済の蔓延など国内では企業や国民生活に大きな不安と不信を与えています。国外では北朝鮮との問題、アメリカとの安全保障問題など行き詰った政治課題を抱えています。

これら日米の厳しい現象は偶然起きているのではなく、必然に発生しているのではないでしょうか。そこには、共に「変革」のマニフェストを掲げて政権を取った鳩山首相とオバマ大統領の、政治家としてのリーダーシップの欠如という問題点が見え隠れしているように思われます。

私たちはよく、リーダーシップにカリスマ性を期待します。しかし、本当のリーダーシップとは、カリスマ性を必要としない至ってシンプルなものだと思います。

経営学者であるピーター・ドラッカーは、リーダーシップの本質を3つの視点からとらえています。
1つは、リーダーは目標を定め、優先順位を決め、その基準を定め、それらを維持することができるということ。
2つには、リーダーは地位や特権ではなく責任を取ることができるということ。
3つには、リーダーは信頼される存在でなければならないということ。

つまり真のリーダーとは、まず自らの管理を継続して行うことができ、自らが最終的に責任を負う覚悟があり、公言した信念が行動と一致している人であるということです。

今、我が国の政治を担っている鳩山首相と小沢幹事長、この権力者二人にリーダーとしての条件はどれだけ備わっているでしょうか。
為政者の責任は大きく重いことを認識していただかなければなりません。

過去のコラム

更新月 タイトル
2010年9月 税務調査シーズン
2010年8月 “財団法人”日本相撲協会
2010年7月 天使の歌声
2010年6月 リーダーシップの本質
2010年5月 仏師 石渡康運
2010年4月 トヨタの危機
2010年3月 増税議論と為政者の責任
2010年2月 日本航空
2010年1月 新春にあたり
2009年12月 平成維新
2009年11月 モラトリアム
2009年10月 見える化
2009年9月 資産づくりを応援します
2009年8月 音楽の贈り物
2009年7月 朝礼で一日の活力を得る
2009年6月 横浜開港150周年
2009年5月 比叡山延暦寺
2009年4月 資産の運用、管理、保守
2009年3月 監査役の勇気
2009年2月 ヒトが財産
2009年1月 統合の思想
2008年12月 二兆円の定額給付
2008年11月 東アジアの時代
2008年10月 倒産
2008年9月 鶴見の歴史
2008年8月 偽装問題
2008年7月 学会
2008年6月 古都鎌倉
2008年5月 長寿社会の医療問題
2008年4月 熱い夏
2008年3月 地球温暖化問題
2008年2月 課題の解決
2008年1月 組織の品格
2007年12月 司馬温公の教え
2007年11月 自己革新と組織革新
2007年10月 金融商品取引法に際して
2007年9月 残暑お見舞い申し上げます ~2007年夏~
2007年8月 偽装事件から内部統制の必要性をみる
2007年7月 定年退職後 〜マネープランを立てる〜
2007年6月 2回目 定年退職後 〜セカンドライフの充実〜
2007年6月 企業の社会に対してその存在理由 〜CSRの取組み〜
2007年5月 今年の申告から特に気になったこと
2007年4月 横浜の活性化のために
2007年3月 寒中お見舞い申し上げます
2007年2月 昨年の流行語大賞
2007年1月 激動の2006年 そして2007年へ
2006年12月 横浜商工会議所の2号議員に就任しました
2006年11月 新会社法の私的見解
2006年10月 コンビニ業界のスクラップアンドビルドから学ぶ
2006年9月 残暑お見舞い申し上げます