経営者・経理担当者お役立ち情報

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アイ・パートナーズ流 ISO認証取得のススメ

昨年創業25年の節目を迎え、今年税理士法人に組織変更した当事務所では、今年の1月からISO9001に取り組んでいます。

何ゆえISOへのチャレンジなのかと申しますと、「これからの会計事務所は、試算表・決算書・申告書の作成だけにとらわれず、お客様に幅広く高度なサービスを提供していかなければならない」と考えているからです。
そのためには今までの業務のやり方、今までの文化を変えなければ対応することができません。そこでISOが登場した次第です。ISOは『事務所改善のツール』です。

今回は、そんな当事務所の汗と苦笑いの入り混じった“アイ・パートナーズ流ISOのススメ”についてご紹介しましょう。

それは必然にして生まれた

なぜISOによって規格・標準を作る国際標準化が必要なのか。

では、人もモノも国境を越えて往来する現代において、各国が自分勝手な基準で製品をつくっているとしたらどうであろう。

たとえば、便利なクレジットカード。日本国内では使えても海外旅行では使えないとしたら・・・。そんなわけで誕生したクレジットカードの寸法規格。「イソねじ」と呼ばれるねじの規格や写真のフィルム感度の規格などはISOの有名どころです。

ISOは国際市場全盛の時代が生んだ産物といえます。

本当は「IOS」ではないのか

ISOは、「国際標準化機構」がその日本語訳になります。読み方として「アイエスオー」のほか、「アイソ」「イソ」などと言われたりもします。

スイスのジュネーブに本部を有し、電気・電子分野以外の様々な分野の規格・標準を発行し、国際標準化を進めている民間団体です。
世界約140ヶ国で60万以上の団体が認証取得をしています。

ところでISOはInternational Organization for Standardizationの略称。
なぜ「IOS」ではないのかという疑問もある。

人類の長い歴史の中にはいろいろな経緯があるものです。

ぐるぐると回せ

ISOには前述した製品に対する規格のほか、企業の管理制度(マネジメントシステム)に関する規格もあります。
1987年に規格化されたISO9000シリーズがそのひとつです。国際市場進出を目指す企業があれば、ISO9000シリーズの誕生も必然と言えます。

マネジメントシステムとは簡単に言うと、企業経営者が発した経営方針のもと、どのように経営目標を達成するのかという仕組みです。
この仕組みに「要求事項」という名の注文をつけるのがISO。
そして、その注文の最たるものが「Plan-Do-Check-Actのサイクルを回転させ、目標達成に向け継続的改善を図りなさい」というものです。

このPDCAサイクルがぐるぐると綺麗に回るサマこそ、ISO認証取得の証となるのです。

ひとことで言ったっていろいろある

話はそれますが、マネジメントシステム(MS)の規格にはISO9001のほかにも実に様々なものがあります。少々ご紹介をいたします。

ISO 9001 顧客の要求する製品・サービスを提供するためにMSの継続的改善を要求
ISO 14001 組織の活動、製品・サービスによる、または間接的に与える環境影響やリスク低減、 発生予防のためのMSの継続的改善を要求
ISO 22000 食品安全確保のため、食品業界特有の要求事項で構成されるMS規格
ISO 13485 ISO9001:2000をベースに、厳格な医療機器特有の要求事項を付加した規格。文書化の要求が多いのも特徴
QS 9000 米国ビッグ3を顧客とする自動車部品・材料メーカーに適用されるMS規格で、ISO9001:1994をベースにビッグ3が定める自動車業界特有の要求事項を付加。ISO9001:2000をベースに要求事項を付加したTS16949に一本化の方向
TL 9000 ISO9001:2000をベースに、電器通信業界特有の要求事項を付加した規格
BS 7799 BSI(英国規格協会)が制定した国際的に認知されている情報セキュリティのMS規格
ISMS BS7799 をもとに(財)日本情報処理開発協会(JIPDEC)によって制定された規格
OHSAS 職場での労働衛生災害リスク低減、将来発生リスクを回避するため、MSの継続的改善を要求

理想郷の噂話が聴こえる

話は戻ってISO。
現在、アイ・パートナーズが認証取得に取り組むISO9001について。ISO9001の認証取得はマネジメントシステムを文書化することにより、そのビジブル化を達成し、製品・サービスの品質向上に貢献する。

ISOの有益性は企業を理想郷に導かんばかりの尊大さをもって聴こえます。ところがISOの話をするとき、そんな理想郷の話とウラハラな噂話がどこからともなく聴こえてくる。

ISO運用による業務負担の増加、多額の認証取得費用、ISOのためだけの文書誕生など。最もヒドイのは継続的改善を謳うISOの認証取得を達成したが何も変わらないという話。

イバラの道という真実

結局のところ、ISOはマネジメントシステムに対して要求事項を示すだけ。
当然、それぞれの企業にとっての最適なマネジメントシステムに導くなどというシロモノではないのです。

マネジメントシステム自体を構築するのはあくまで企業自身。しかし、身の丈にあったマネジメントシステム構築は言うほど簡単じゃあない。
そこで借り物のマネジメントシステムや、コンサルタントに頼りきりのマネジメントシステムに手が伸びる。そんなものが我が身に馴染むわけもなく。

そのとき、業務負担増加や認証取得の効果なしといった噂話は真実となる。

尚続く旅路に思う

アイ・パートナーズは10月17日に、外部審査機関による第2次審査を終えました。
審査での指摘事項への対応を経て、早ければ年内の認証取得を予定しています。

認証取得は通過点。

我が身に合ったマネジメントシステムの構築はまだ不確かであり、その運用ともなればまだまだ道半ば。
「幅広く高度なサービスをご提供することでお客様満足度の最大化を実現する」という経営理念、言うなればお客様との約束を果たすべく、アイ・パートナーズ オンリーのマネジメントシステム構築・運用の努力を私たちは続けます。

お客様方々との関わりの中にその姿が確かに現れるように。

ISO認証取得、マネジメントシステム構築にあたりまして、お客様にはご不便・ご面倒をおかけすることもございますが、なにとぞご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

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