2007年 8月

生命保険の基礎知識

生命保険は、大きく分けて3つの形態で成り立っています。
1「定期保険」2「養老保険」3「終身保険」です。
現在の生命保険は多種多様になっていますが、上記の1~3の保険を組み合わせたものです。
よく耳にするのが「定期付き終身保険」です。

今回は、各保険の特徴を解説します。



定期保険

定期保険はいわゆる「掛け捨て」の保険のことで、例えば5年や10年のように保険期間を定め、その期間に被保険者が死亡するか、約款で指定する高度障害状態になった時に、保険金が受取人に支払われる保険です。

保険金額が保険期間中一定で変わらない定額タイプが一般的ですが、保険料が一定で契約後一定期間ごとに保険金額が減っていく逓減定期保険や、保険金額が増えていく逓増定期保険もあります



特 徴

1.満期になった時には払込保険料は一切返還されません。(満期保険金はありません。)
2.途中で解約した場合には、解約返戻金は少額です。
3.低廉な保険料で高額な死亡保障が得られます。
4.法人契約の場合(受取人も法人)、原則として支払保険料は全額損金に算入。(保険期間が長い定期保険「長期平準定期保険」や前述の「逓増定期保険」の税務上の取扱は定期保険と異なります。)



養老保険

養老保険は、例えば5年や10年のように保険期間を定め、その期間に被保険者が死亡したり、約款で指定する高度障害状態になった時だけでなく、満期になった時にも保険金が受取人に支払われる保険です。



特 徴

1.被保険者の死亡・高度障害時には、死亡保険金が死亡保険金受取人に支払われます。
2.満期になった時には、満期保険金が満期保険金受取人に支払われます。
3.貯蓄性の高い保険です。
4.法人契約の場合(受取人も法人)、原則として支払保険料は全額資産計上。



終身保険

終身保険は、被保険者の一生涯にわたって保障する保険で、被保険者が死亡するか、約款で指定する高度障害状態になった時に、保険金が受取人に支払われる保険です。



特 徴

1.保険金の支払事由が死亡と高度障害に限定され、満期保険金はありません。
2.一生涯死亡保障が続くので、保険金は必ず支払われます。(死亡時に限ります)
3.保険料の払い込みが一定年齢または一定期間で満了する有期払込タイプと、一生涯払い続ける終身払込タイプがあります。
4.法人契約の場合(受取人も法人)、原則として支払保険料は全額資産計上。



その他の保険のご説明


収入保障保険

・死亡したとき以後、契約時に定めた満期まで年金が受け取れます。
・年金を受け取れる回数はいつ死亡するかによって変わります。
・年金の受け取り回数には最低保証があります。満期までの年金受取回数が最低保証に満たない場合、最低保証分を受け取れます。



生存給付金付き定期保険

保険期間中に死亡したときに死亡保険金が受け取れ、生存していれば一定期間が経過するごと(例えば5年、10年、15年など)に保険期間の途中で生存給付金が受け取れます。



特定疾病保障保険

・ガン、急性心筋梗塞、脳卒中の3大成人病により所定の状態になったとき、生前に死亡保険金と同額の特定疾病保険金が受け取れます。
・特定疾病保険金を受け取った時点で、契約は消滅します。
・死亡したときは、死亡保険金が受け取れます。
・保険期間が一定の定期型と一生涯の終身型があります。



医療保険

・病気やケガで入院したり、所定の手術を受けたときに、給付金が受け取れます。

・死亡したときは、死亡保険金が受け取れますが、金額は少額です。



ガン保険

・ガン保険は、ガンで入院・手術したときに入院給付金や手術給付金が受け取れるものです。
・ガン保険では、入院給付金の支払日数が無期限となっています。そのほか、ガンと診断されたときには診断給付金を、ガンで死亡したときにはガン死亡保険金を、ガン以外で死亡したときは死亡保険金(給付金)を受け取れるのが一般的です。
・契約日から90日または3か月などの待ち期間があり、この期間中にガンと診断されても保障の対象とはなりません。



利率変動型積立終身保険

・保険料払込期間中は積立金を蓄積し、保険料払込期間満了後はその時の積立金をもとにして、一定の金額までの範囲で、その時の健康状態にかかわらず終身の死亡・高度障害保障を確保することができる保険があります。
・この保険は、死亡保障や医療保障などの保障機能に重点を置いた保険を自由に組み合わせて契約する形が一般的です。
・組み合わせ型の場合、払い込む保険料のうち積立に回す分と保障に回す分を一定の範囲内で自由に設定・変更できます。また、積立金は一時金を投入することによって積み増したり、必要に応じて引き出すこともできます。
・保障のための保険料を積立金の中から払い込むことによって、保障内容は変えずに毎月の保険料を減らしたり、払い込みを中止することができるなど、契約後の状況の変化に応じて柔軟に保障の見直しや払い込む保険料の調整ができる仕組みです。
・適用される予定利率は、市場の金利動向に応じて一定期間ごとに見直され、変動します。



個人年金保険

・契約時に定めた一定の年齢から年金が受け取れます。
・年金を受け取る期間でいくつかの種類があります。

1、 保証期間付終身年金
保証期間中は生死に関係なく年金が受け取れ、その後は被保険者が生存している限り終身にわたり年金が受け取れます。保証期間中に被保険者が死亡した場合、残りの保証期間に対応する年金、または一時金が支払われます。保証期間のないものもあります。

2、 確定年金
生死に関係なく契約時に定めた一定期間、年金が受け取れます。年金受取期間中に被保険者が死亡した場合、残りの期間に対応する年金、または一時金が支払われます。

3、保証期間付有期年金
保証期間中は生死に関係なく年金が受け取れ、その後は契約時に定めた年金受取期間中、被保険者が生存している限り年金が受け取れます。保証期間中に被保険者が死亡した場合、残りの保証期間に対応する年金、または一時金が支払われます。保証期間のないものもあります。

4、夫婦年金
夫婦いずれかが生存している限り年金が受け取れます。
・年金受取開始前に被保険者が死亡した場合、死亡給付金が受け取れますが、金額は少額です。(死亡給付金をすでに払い込んだ保険料の累計額程度に抑えて、年金の受取額を多くした「生存保障重視型年金」もあります)

年金額が毎年一定の定額型と、一定期間ごとに増えていく逓増型などがあります



変額保険

・株式や債券を中心に資産を運用し、運用の実績によって保険金や解約返戻金が増減する保険です。
・保険期間が一定の有期型と、一生涯保障が継続する終身型があります。
・死亡したときには、基本保険金+変動保険金が受け取れます。基本保険金額は運用実績にかかわらず最低保証されるので、変動保険金がマイナスになった場合でも基本保険金額は受け取れます。
・有期型の場合、満期をむかえると満期保険金が受け取れますが、その金額は資産運用の実績によって変動し、最低保証はありません。したがって、運用実績により基本保険金額を上回る場合もあれば下回る場合もあります。
・解約時に受け取る解約返戻金には、最低保証はありません。



変額個人年金保険

・株式や債券を中心に資産を運用し、その運用の実績によって年金や解約返戻金などが増減する個人年金保険です。
・年金額が年金受取開始後一定のタイプと、受取開始後も運用実績によって年金額が増減するタイプがあります。
・年金受取期間は、多くは保証期間付終身保険と確定年金ですが、保証期間付有期年金もあります。
・資産運用の実績によって年金原資注)は変動し、払込保険料の総額を上回る場合もあれば、下回る場合もあります。
・年金原資や年金受取総額に最低保証のあるタイプを取り扱う会社が増加しています。(最低保証のないものもあります)
・年金受取開始前に被保険者が死亡した場合に受け取る死亡給付金については、多くは最低保証がありますが、最低保証のないものもあります。
・解約返戻金については、多くは最低保証がありませんが、最低保証のあるものもあります。



介護保険

・寝たきりや認知症によって介護が必要な状態となり、その状態が一定の期間継続したときに一時金や年金が受け取れるタイプと公的介護保険の要介護認定に連動して一時金や年金が受け取れるタイプがあります。
・保険期間が一定の定期タイプと一生涯の終身タイプがあります。
・死亡した場合には、死亡給付金が支払われます。死亡給付金は少額のタイプと、要介護状態の場合と同額が受け取れるタイプがあります。